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芥川龍之介が24歳のときの手紙。8つ年下の塚本文は、跡見女学校に在学中でした。龍之介は2年後に結婚するまでの婚約時代にも、数多くのやさしいラブレターを送っています。夜中に書いた手紙のなかでは「もしそこにボクがゐたら、いい夢を見るおまじなひにそうつと? の上を撫でてあげます」、結婚式の直前には「今これを書きながら小さな声で『文ちゃん』と云って見ました。文ちゃんを貰ったらそう云って呼ぼうと思っているのです」――。小説からはとても想像つかない甘い言葉を残しておきながら、プロポーズの10年後には自殺してしまう龍之介。しかし、文はこれらの手紙を亡くなるまでの40年以上もの間、大切に保管していたそうです。
写真提供:国立国公図書館ホームページ