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蓮の音、誘惑。

上野、といえば、動物園や美術館など、広い敷地にいくつもの建造物がある。ル・コルビュジエの建築設計を誇る西洋美術館などは、資料を見れば、昭和33年着工、翌年に完成。まさに、映画『ALWAYS〜三丁目の夕日』の時代、戦後の上を向く絶大なパワーの下に生まれた場所なのだろう、と想像する。いつの時代も、人呼ぶ場所。時折「混んでいそうだなぁ」と思ったり、実際に長蛇の列で、チケットを買ったものの、時間が足らず入れなかった展覧会も過去にいくつかあるが、いろんな目的で楽しめる上野公園だ。

 日曜などは、実に賑やかだ。公園を歩けば、大道芸人のパフォーマンス。取り囲むのは、家族連れやカップル、団体さんや、毎日足を運んでいそうなおじいちゃん、はたまた、一人の時間を楽しんでいる人などなど、いろんな人が一緒に生きていることを、なんとなく実感できる、東京でも珍しい場所なのではないか、と思うことがある。偏っていない人の多さは、案外、落ち着く。歩いていれば「正岡子規記念野球場」が。俳人・歌人・随筆家の正岡子規は、実は野球好きで、今の使われている「走者」「打者」などの訳語は、正岡子規らしい。へぇ〜なんて発見もありながら、動物園や美術館、博物館や音楽堂をつなぐのは、自然。

その中でも、不忍池に今回行った。行ったというより、ふらふらと歩いているうちに、池に出た、という方が正しいのだけれど、実は、この著名な池を目の前にするのは、初めてだったので、「これか〜!」と、ようやく知っていたものに出逢えた感動のようなものすらあった。蓮池は絶景。もう少し早く訪れたなら、蓮の花もきれいに咲いていたかもしれないという7月中旬。それでも、いくつかピンクの花も咲いていた。 

 

 

この日は、梅雨の最終一降り、だったのか、なかなか激しい雨が降ったけれど、おかげで、蓮の良さが際立った。空から、大きな蓮の葉にむけて落ちる雨の音は、軽やかで楽しげで、初めて聴く音だった。これだけの蓮の海ならぬ、蓮の池!その音は、おおげさに聞こえるかもしれないけれど、たしかに、地球の音楽だった。

 

 

 

 

近くに茶屋、発見!ちょっと寄って雨宿りの一服。

蓮の池が見渡せるいい席でした!夏の太陽を照らし返す蓮の葉も見物だと思う。

 

 

 

 

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